原典によって、内容が少し違うようなのですが、

ユファ が登場する朝鮮の建国神話についてまとめてみました。







大昔、天から来た
ヘモソ という人が、数百人の一団とともに五龍車に乗って


朝鮮半島に降り立ちます。ヘモソ は天の神の王子様です。


ヘモソ にはヘブル という息子がいましたが、ヘブル には年老いても子供ができませんでした。


あるとき、ヘブル は子供が授かるようにお祈りをしに行った帰りに、石の下で男の子を拾います。


この子は
クムワ と名づけられ、ヘブル の跡を継いで国を治めます。


あるとき、クムワ は漁師から「優渤水(ウパルス)に魚を盗む獣がいる」と相談を受け、


その獣を捕まえにいきます。


捕まえた獣は、唇が三尺(約91センチ)もあり、口も聞けなかったので


三回唇を切り取ったところでようやく話し始めました。


彼女は河の神様・
ハボク の娘で、名はユファ だと言いました。


ユファ は、クムワ にこう話します。







話を聞くと、クムワ
ユファ を自分の王宮へと連れ帰り、閉じ込めてしまいます。


しばらくして、ユファ は懐妊します。


彼女が言うには「太陽の光が懐に差し込んできて、よけても身体を照らした」というのです。


やがてユファ は大きな卵を産みますが、
クムワ は気持ち悪がって、卵を家畜に踏ませようとしたり、


割ろうとしたりします。しかしどうやってもうまくいかず、卵を
ユファ に返します。


やがて卵からは男の子が産まれます。


この子はとても弓の才能に優れていたので、
チュモン (弓の名手のこと)と名づけられました。


チュモン の弓の才能をねたんだ兄弟たちは、彼を殺そうとしますが、


ユファ の機転によって国を脱出し、のちに高句麗(こうくり・コグリョ)の初代王となりました。


つまり、ユファ は高句麗建国の母になったというわけです。


そしてチュモン が王になって14年目に、ユファ は亡くなりました。


果たしてこの建国神話が、ストーリーの中で謎の兵器「ユファ」とどのように絡み、
どんな意味を持って描かれていくのか、
非常に楽しみなところです。




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